和瓦(陶器瓦・粘土瓦)

日本瓦

和瓦は日本古来から伝わる屋根材です。和瓦の他、「日本瓦」「陶器瓦」とも呼ばれます。
飛鳥時代の瓦が未だに現存するほど耐久性に優れています。

和瓦のメリット

とにかく長寿命です

瓦屋根の最大のメリットが「長持ち」することです。「屋根は長持ちして当然」と思っている方も多いかもしれませんが、実は違います。現代の技術でつくられた瓦屋根は、しっかりと施工されていれば問題ありません。一般に、スレート屋根の寿命は15~20年とされています。これは、瓦などに比べると短く感じられると思います。屋根材の寿命が長い(定期的に屋根のチェックをしてほしいですが)。これが瓦屋根の一番のメリットです。

実は一番経済的?

瓦屋根といえば、初期費用が高いイメージですが、それは事実です。しかし、それは始めだけの話です。瓦は長寿命ですのでメンテナンスが少なく済みます。そのため、長い目で見れば結果的には一番経済的だと言えます。
30年後、化粧スレートの場合、耐久年数のため屋根全体を交換する必要が出てきます。そのため最低でも新築時と同程度の費用と工事費がかかります。逆に、瓦はほぼメンテナンス不要です。もし何かあったとしても、部分補修などで済む場合も多くあります。そう考えると、結果的にコストも抑えられます。

防音性に優れている

瓦屋根は下地との間に空間があり、厚みもあるため、防音性が非常に高いです。雨音がうるさいなどのお悩みも瓦屋根に変えることで解決できます。

断熱性が高い

瓦屋根は下地との間にスペースがあり、そこに新鮮な空気が流れています。そのため、暑さや寒さに強いです。他の屋根材ですと、ここに空気層がなく、あったとしても換気力は瓦には劣ります。

耐風性も安心

瓦は台風や強風に強いのも特長です。強風で瓦が吹き飛びました、というニュースが時々流れますが、それは昔の施工の話です。確かに、昔の工法で施工された瓦屋根ですと、強風で瓦がめくれてしまう、という事態は発生します。しかし、現代の施工方法を使えば、よっぽどの巨大台風でも来ない限り、大丈夫!ずれも割れもなくびくともしません。

見た目が美しい

瓦はとにかく長寿命。外装も長持ちしますので、時間が経っても、美観が損なわれません。
見た目がキレイなままでしたら、「古くなったから建て替えよう」という気持ちにもならないでしょう。

和瓦のデメリット

逆に、瓦の短所は「重いこと」。重さを理由に、他の屋根材に変える方も多いです。

しかし、重いことが必ずしも短所になるとは言い切れません。
瓦屋根の重さに十分耐えられる構造をつくれば、その家の耐震強度は増します。地震に強い家をつくることができるのです。

瓦屋根には多くの長所があります。新築する時、瓦屋根が悪く作用することはほぼありません。

なかなか簡単に選びにくい屋根材ですが、和瓦をお勧めしています。

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