化粧ストレート瓦

コロニアル

化粧スレート瓦は新築で最も使用されている屋根材で、セメントや粘土などを基材にした薄い板状瓦です。「化粧スレート」「カラーベスト」「スレート瓦」「軽量スレート瓦」とも呼ばれています。

よく耳にする「カラーベスト」「コロニアル」ですが、カラーベストもコロニアルも、元々は化粧スレートの商品名で、その固有名詞が一般化され、現在ではスレート屋根を指す言葉として使われている場合があります。屋根材のなかでも、瓦屋根と並んでよく使われるのがスレート屋根です。スレート屋根の種類、特徴、について説明します。

ストレート屋根のメリット

化粧スレートの代表的な特徴は以下の4つです。

初期費用が安い

瓦屋根と比べると、一般的には屋根材の価格も安く、施工費用も安くなります。

デザイン性が高い

化粧スレートはカラーバリエーションも豊富で、デザイン性が高いという特徴があります。

重量が軽い

瓦と比べると重量は約2分の1と軽いので、耐震性に優れ、設計への負担も少なくてすみます。

ストレート屋根のデメリット

メンテナンスが必要

化粧スレート屋根は、表面が塗装されています。本来の耐久年数まで使うためには、定期的な塗り替えなどのメンテナンスが必要です。寿命がくると、ひび割れや欠けにより、防水材が破れてしまい、雨漏りの原因などにもなります。

2005年以前のストレート屋根の撤去について

以前は繊維素材としてアスベスト(石綿)が用いられている化粧スレートと、アスベストの入っていない化粧スレートがありました。2005年以降はアスベスト使用の屋根材は販売が禁止され、現在の化粧スレートはすべてノンアスベストに変わっています。

しかしそれ以前の建物では注意が必要です。化粧スレートでは、アスベストが固形化されるので、人体への影響はないとされていますが、撤去時は規則に従って飛散抑制作業をしなければなりません。

古い化粧スレートを改修される際は、撤去の必要がなく、上から新しい屋根材を葺くカバー工法の検討もおすすめです。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板という錆に強い金属板を家の屋根や外壁として使用する事例が多くなっています。
建築家が好んで使うことが増えており、ガルバリウム鋼板のもつ独特のデザイン性から採用されることが増えています。

 ガルバリウム鋼板のメリット

錆びに強い

金属系サイディングの中でも、ガルバリウム鋼板は金属で出来ているにもかかわらず非常に錆びにくいです。(錆に強いとはいえ、絶対に錆びない訳ではありません)

トタンと比較して、長期耐久性が高い

トタンの場合だと5~10年程度だったところが、ガルバリウム鋼板の場合、10年~20年と長寿命化しています。

 屋根材としては1番軽い

「金属なのになぜ軽いの?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、ガルバリウム鋼板は非常に薄い板のため、圧倒的に軽いです。

高いデザイン性

薄くて着色性が高いのがガルバリウムの特徴です。その薄さからソリットな印象を持たせやすいために建築家によって多様されています。また、黒などの他の建材では実現しにくい暗色カラーが存在しており、印象的な外観を演出できます。

ガルバリウム鋼板のデメリット

塗り替えなどのメンテナンスが必ず必要

ガルバリウム鋼板は、施工費がほかの外装材と比較して若干高めです。 ガルバリウム鋼板の外壁や屋根は、実は割とデリケートな建材です。例えば、施工時には他の金属と接触させないように気をつけたり(他の金属に接触すると錆びやすい性質を持っています)、通気性がかなり悪い為、別途湿気を逃がす工夫が必要だったりと、施工に注意が必要為、その分施工コストが高くつきやすいと言えます。 また、後項で詳しく説明しますが、ガルバリウム鋼板の屋根だと雨音が伝わりやすいので、別途防音対策などでさらに費用が発生する場合があります。

メンテ費用(ランニングコスト)が高め

耐久性が高いとはいえ、ガルバリウム鋼板であっても、定期的にメンテナンスを行う必要があります。瓦のように簡単に部分葺き替えなどしにくい素材なのでメンテナンスの際高くつく場合があります。

メーカー保証がシビア

製造メーカーも10年~15年の錆びや穴あきへの保証をつけておりますが、この保証の前提条件がやや厳しい場合があり、注意が必要です。 台風、強風などによる破壊、や物が飛んできて材料を傷つけるなど不慮の事故によるものや、施工会社の瑕疵によるものが原因での塗膜の剥がれ、劣化なども保証の対象外です。

その他屋根の種類

その他、工場などで使用される「折半屋根」や「波型スレート」「セメント瓦」「カラー鋼板」「アルミ」「銅」「ステンレス」などがあります。
もし、施工内容や工事価格についてご相談がありましたら、弊社宛にお電話もしくは、ホームページのメールフォームからお問い合わせください。

和瓦屋根のメリット・デメリット